アメリカ、メキシコで大人気!ドゥランゲンセ (Duranguense) 
20101010日(10,10,10ですね!)のパトルージャ81の来日公演を前に、彼らの「ドゥランゲンセ」という音楽について予習しておきましょう。

 

「ドゥランゲンセ」とは?

 

ドゥランゲンセ(Duranguense)とはメキシコ音楽の一種で、主にUSのメキシカン・アメリカンコミュニティで非常に人気のある音楽です。ドゥランゲンセはバンダやノルテーニョといったメキシコ音楽と近いタイプだといわれています。メインとなる楽器は、バンダと共通していますが、サキソフォン、トロンボーンとバスドラムです。しかし、バンダで使われる楽器のほかに、メロディーラインやベースラインを演奏するためにシンセサイザーも用いられます。テンポはバンダやノルテーニョよりも明らかに速く、軽快です。

 

ドゥランゲンセ(Duranguense)という言葉は、メキシコ ドゥランゴ州の人を意味しています。ドゥランゲンセはアメリカのシカゴにルーツがあるといわれています。シカゴにはドゥランゴ州出身のネイティブが数多く住んでおり、非常に人気があります。最近10代の若者は次々にドゥランゲンセのグループを作り、ナイトクラブや結婚式、キンセニェラや家族のパーティで演奏をしています。ドゥランゴ州からの移民でドゥランゲンセを始めたのが、パトルージャ81です。彼らはシカゴから他のアメリカの州やメキシコにまで人気を拡大していきました。多くのドゥランゲンセのバンドはアメリカ合衆国内のメキシカン・アメリカン移民によって結成されています。

 

▼こんな音楽です。(Patrulla81

 

 

■主なドゥランゲンセのグループ

 

NYタイムズに掲載されたドゥランゲンセの記事

http://www.nytimes.com/2006/05/14/arts/music/14kun.html?_r=1

| 音楽 | 11:49 | - | - |
Kersol 記事一覧
WEB マガジン"Kersol"で執筆したコラムの一覧です。


「KERSOL」"Mexico Rico 豊かなメキシコの大地から"


第1回 TEQUILA ES MEXICO テキーラはメキシコの味わい

第2回 メキシコ料理の世界へようこそ!メキシコ料理入門その1

第3回 メキシコシティ サンタ・フェ地区〜ゴミ捨て場から近未来都市へ

第4回 メキシコ料理入門その2 トルティーヤの過去・現在・未来

第5回 「ラ・クカラーチャ」『赤い薔薇ソースの伝説』にみるメキシコ人のパロディー感覚

第6回 2008年、日本とメキシコの二国間関係にとって重要な年

第7回 メキシコは何色? ピンク色のメキシコ

第8回 世界遺産グアナフアト(Guanajuato)

第9回 メキシコ料理ポンチェ(Ponche)

第10回 メキシコと「母」〜 褐色のマリア 聖母グアダルーペ

第11回『姉妹都市』に隠された400年前の史実〜千葉県御宿町&メキシコ アカプルコ


| Kersol コラム | 12:02 | - | - |
「闇の列車、光の旅 (Sin nombre)」 試写会&監督トーク会
2010年の初夏の公開より一足早く、東京千代田区にあるセルバンテス文化センター東京にて試写会及び監督を交えてのトークショーが行われます。

2009年のサンダンス映画祭で監督賞と撮影監督賞を受賞した本作は、製作総指揮にがエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナがつとめており、監督は彼らが「発掘」したケイリー・ジョージ・フクナガ。彼の長編映画初監督作品になります。

移民問題という現代社会が抱える問題をテーマにし、中南米社会の「今」を描き出します。

以前、「そして、一粒の光」がセルバンテスで上映された際にも観に行きましたが、社会派作品としてこの映画も非常に興味があります。試写会には行けるかわかりませんが、公開時には必ず観に行こうと思います。お時間のある方はぜひ!


試写会情報

日程:210日(水) 

場所:セルバンテス文化センター東京(〒102-0085 千代田区六番町2-9

時間:開場/18:00 開映/18:20 96分> 質疑応答&対談/20:20-21:00 

登壇者:ケイリー・ジョージ・フクナガ監督、シルビア・リディア・ゴンサレス(ジャーナリスト)他



以下、公式サイトより

サンダンス映画祭で監督賞を受賞。世界が注目する日系監督の長編デビュー作

 名匠ロバート・レッドフォードの主催により、1978年から開催されているサンダンス映画祭。アメリカの新人監督の登竜門と呼ばれるこの映画祭は、コーエン兄弟、クエンティン・タランティーノ、ブライアン・シンガー、スティーヴン・ソダーバーグなど、現在のハリウッドをリードする天才・鬼才を数多く輩出したことで知られている。そのサンダンスからまたひとり、注目の映画作家が誕生した。キャリー・ジョージ・フクナガ。父方の先祖が日本出身という日系アメリカ人だ。本作『闇の列車、光の旅』は、彼のみずみずしい感性が光る長編監督デビュー作。2009年のサンダンス映画祭ではドラマ部門に出品され、監督賞と撮影監督賞を受賞。その後の全米公開においても、「最初から最後まで輝きを放つ作品」(ロジャー・エバート)、「“本物”の称号を与えられてしかるべき映画」(NYタイムズ紙)、「フクナガの作品には切なくも悲しい真実がある」(LAタイムズ紙)と、名だたるメディアから絶賛を浴びた話題作だ。

ホンジュラス、メキシコからアメリカへ
−移民の少女とすべてを失った少年が命がけの危険な旅を乗り越え、未来をつかもうとする。中南米の衝撃的な“今”をリアルに描いた、感動のロードムービー

主人公は、ホンジュラス出身の少女サイラ。アメリカという約束の地をめざし、父と叔父と共に故郷を旅立った彼女は、多くの移民たちがひしめきあう列車の屋根の上で、カスペルという名のメキシコ人青年と運命の出会いを果たす。彼は、強盗目的で列車に乗り込んだギャングの一員。だが、サイラにとっては命の恩人となる。彼女に暴行を加えようとしたギャングのリーダーを殺したからだ。その結果、裏切り者として組織から追われることになったカスペルと、彼に信頼と淡い恋心を寄せ、行動を共にするサイラ。途中で列車を降りた2人は、トラックで国境を目指すのだが……。

国境巡視隊の目をかいくぐり、組織の待ち伏せをかわし、アメリカへと続く困難な道のりを歩み続けるサイラとカスペル。絶望と希望が交錯するなか、よりよい未来を求め、死と背中合わせの旅に挑む2人の姿が、胸を熱くさせる。彼らの物語は、単なる不法移民の物語ではない。それは懸命に今日を生き抜こうとする人々の物語であり、無垢な少女と居場所も何もかもを失ってしまった少年の魂の触れ合いを描く物語だ。それを、フクナガ監督はリアルかつリリカルに描写。力強さと切なさが同居する美しいロードムービーに仕立てあげた。果たしてサイラとカスペルは、無事アメリカにたどり着けるのか!? 衝撃の展開に一筋の救いの光が差し込むラストでは、誰もが深い感動を覚えずにはいられないだろう。

公式サイトはこちら
| 映画 | 18:18 | - | - |
ガエルとディエゴが再び共演!「ルド&クルシ(Rudo y Cursi)」公開!
現在のメキシコ映画を代表する2大スター、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが名作「天国の口 終りの楽園(Y tu mama tambien)」以来の共演を果たします。

監督は「天国の口〜」で脚本を務めたカルロス・キュアロン。そして製作者には、現代メキシコ映画会の「三羽ガラス」、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(『バベル』『21グラム』)、アルフォンソ・キュアロン(『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『天国の口、終りの楽園。』)、ギレルモ・デル・トロ(『パンズ・ラビリンス』)!!(*カルロス・キュアロンはアルフォンソの弟です)

予告編を見る限りでは一見コメディー映画ですが、そこはメキシコ映画。きっとコメディーの中にも深ーいテーマが隠されているに違いありません。ガエルとディエゴの息の合った絶妙なかけあいも見物です。

来月2月より、新宿バルト9他全国でロードショー予定。
絶対観に行きます!!



ストーリー(公式サイトより)
メキシコの片田舎、バナナ農園で働きながらうだつのあがらない生活を送っていた兄弟、<ルドとクルシ>。やがて二人はプロ・サッカー選手として成功し、これ以上は望めないほど順風満帆の人生を手に入れるがその運は次第に下降線をたどり始め・・。監督は『天国の口、終りの楽園。』で脚本を手がけヴェネチア国際映画祭・最優秀脚本賞を受賞したカルロス・キュアロン。本作ではコメディタッチを貫きながら、何気ない日常から人間の深みを描き出す手腕は前作同様に冴え渡っています。滅法いいかげんでマジメな、ラテンテイスト満載の兄弟の姿に明日もなんとかなるさと励まされずにいられない、生きていくことへの愛しさに溢れたフィール・グッド・ムービー。

原題:Rudo y Cursi
監督・脚本:カルロス・キュアロン
プロデューサー:アルフォンソ・キュアロンアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥギレルモ・デル・トロ
撮影:アダム・キンメル
美術:エウへニオ・カバイェーロ
製作国:2008年メキシコ映画
上映時間:1時間41分
配給:東北新社


公式サイトはこちら (かわいいです)
突然、陽気な音楽が流れますのでご注意を
| 映画 | 17:48 | - | - |
KERSOL連載コラム ライフスタイル 【MEXICO RICO! 豊かなメキシコの大地から】 Vol.7 メキシコは何色?〜ピンク色のメキシコ
メキシコは何色?〜ピンク色のメキシコ

株式会社グローバル・コメルシオ 代表取締役社長 木村謙介


唐突ですが、みなさん、メキシコと聞いて何色を想像しますか? 国に対してイメージされる「色」というのは、国旗の色に影響をされることが多分にあります。ぼくにとっては、フランスと言えば青白赤のトリ・コロールだし、中国も赤のイメージがやはり強いです。もちろん国旗自体は国家独立の理念と密接に結びついているので、フランスに対してイメージされる色には「自由・平等・博愛」という価値観も投影されてしまいます。

メキシコ国旗
メキシコ合衆国旗

メキシコの国旗、すぐに思い浮かべることができますか? 北京オリンピックでも残念ながらなかなかお目にかかる機会がなかったので、パッと思いつく人はなかなかのメキシコ通と言えるでしょう。

メキシコ国旗のベースは緑白赤、イタリアの国旗と同じです。しかし、面白いことに、色に込められた理念は異なっているんですね。イタリアの場合は、緑は国土、白は雪・正義・平和、赤は愛国者の血・熱血。一方のメキシコは、緑は独立・希望、白はカトリック・宗教的な純粋さ、赤は民族の統一を表しています。似ているようで似ていない、というのが興味深いです。メキシコの場合、この3色をベースにした旗の中央に鷲をモチーフにした国章が置かれています。

さて、前置きが長くなりましたが、実はぼくの中のメキシコのイメージはピンク色です。しかも桜の花のような淡いピンクではなくて、ショッキングピンクに近いピンクです。

確かに緑白赤もメキシカンカラーだとは思うのですが(ぼくの中では、「緑=青唐辛子&コリアンダー、白=玉ねぎ、赤=トマト」。これ、サルサ・メヒカーナと呼ばれるレシピそのもの!)、「メキシコ=ピンク」というイメージの方がどうしても勝ってしまいます。国旗から想像される色と異なり、政治的な意味合いは一切ありません。純粋にメキシコで感じたのが、ピンクというイメージです。

どこからこのイメージがやってくるのだろうと考えると、大きく2つの理由があるような気がします。

ブーゲンビリア

ブーゲンビリヤ
ブーゲンビリア

壁をつたって一面に咲きほこる紫やピンクの花々を、メキシコでは一年中目にすることができます。特にメキシコシティ南部のクエルナバカでは、街中がブーゲンビリアで覆われることで有名。文字通り「狂ったように咲き乱れている」という印象が強く、メキシコの青い空と生命力のあるショッキングピンクのコントラストは一度見たら脳裏に焼き付いて離れません。メキシコの国花はダリアだそうですが、ぼくの中ではブーゲンビリアです。

ピンク色の壁

バラガン ルイス・バラガン邸(1948年作/メキシコ・シティ)

オアハカのピンクの壁メキシコ オアハカ在住の友人の家

カラフルな建築物もメキシコの特徴の一つ。メキシコのみならず20世紀を代表する建築家である、ルイス・バラガン(Luis Barragan,1902-1988)の作品にもピンク色の建築物は数多く登場します。世界遺産に登録されている彼の代表作「ルイス・バラガン邸」にもピンク色の壁が非常に効果的に使われており、「バラガン・ピンク」と呼ばれるほど、トレードマークの一つになっています。しかし、このような巨匠の作品のみならず、一般の建物・民家にもピンク色をした壁を多く目にすることができます。逆に言うと、バラガンは従来メキシコの民家に見られた壁一面をピンクや黄色などカラフルな色で塗るという習慣をモダニズム建築の中に取り込み、彼独自のスタイルを確立したとも言えるでしょう。写真は「バラガン邸」とメキシコ オアハカ在住の友人の家。ピンクと黄色の壁が実にかわいらしいです。

日本語で「ピンク」と言うと、場合によっては卑猥な意味合いを含むことがありますが、メキシコではネガティブな意味はほとんどないようです。スペイン語でピンクは「ROSA(ロサ)」といい、ROSAから想起されるイメージは「花、春、女性らしさ、愛」といった肯定的なものばかり。

メキシコシティに「ZONA ROSA(ソナ・ロサ)」と呼ばれる流行発信エリアがあります。そのまま訳すと「ピンク・ゾーン」を意味し、日本人からすると何やらいかがわしい場所なのだろうかと勘ぐってしまいます。確かに風俗店なども一部ありますが、高級レストランやブティックなどが軒を連ねるおしゃれな街という印象が強いです。ピンクという色に対するイメージは、日本とメキシコでは大分異なっているようですね。

さらに、メキシコの場合は、単に「色」という平面的な次元ではなく、色づかいや発色のよさといった面にこそ真価があります。日本人には思いもつかないような色の組み合わせにハッとさせられたり、メルカド(市場)に所狭しに並んだ鮮やかな野菜や果物を見ていると、こちらまで元気になってくるような気がします。色に生命力が宿っていると言っても過言ではありません。

Traquepaque発色のいい鮮やかな色のメキシカンブラウス

Casa Azul画家ディエゴ・リベラとフリーダ・カーロの家「カーサ・アスール(青い家)」

一瞬、「こんな色使いあり!?」と思うけども、妙にハマっている。これがメキシコのカラーマジック。当の本人たちは、慣れ親しんだごく普通の組み合わせにしか見えないかもしれませんが、日本人から見ると斬新で新鮮。これって、「逆オリエンタリズム」?と思ってしまうこともあるのですが、頭ではなく純粋に心に響く色たちなのです。

幼いときから囲まれている「色」って、子供の成長にとって実は重要なファクターかもしれない。国民性と深く結びついているような気がしてなりません。メキシコ人の底抜けの明るさに接していると、ついついそんなことも考えてしまいたくなるのでした。

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